ジェラート

丘の上のオニヤンマ

カマキリの子供もえっちらおっちら

仕事帰りに坂をのぼってくる丘ダチの女性に、あれおいしいよ、絶対食べてみなよ、と言われて行ってみたお茶屋さんの抹茶ジェラート。抹茶の濃さの程度で、番号がふってあり、一番濃いのが7番。それが彼女のお勧め。

抹茶ジェラートそれもナンバー7の一番濃いやつ。

静岡といえば、お茶。古くからのお茶屋さんが多い中で、この店は、ちょっと新しいものをいろいろ売っていて、評判だ。駐車場に入る車が並んでいて、国道一号線の渋滞を招いていることもある。抹茶のチョコやら、抹茶のせんべいやら、お茶だけでなくいろいろあっておもしろい。

だいたい、ジェラートという意味がよくわからない。調べてみるとアイスクリームにくらべて空気の含有量が少なく、低カロリーなのだという。

それで勇んで行って食べてみると、これがなんとも濃い。子供には無理かもしれないが、抹茶好きの人にはたぶん受けそうだ。ジェラートというのは、イタリアが発祥で、イタリア人の夏には欠かせないものなのだそう。うん、たしかに、イタリア語っぽい。

いよいよ夏も終りで、池の大半を覆ってしまった蓮華寺池の蓮も、そろそろしまいのころだ。

蓮の葉っぱは、池の生き物たちにとっては、涼んだり隠れ家になったりするところ。

暑いときには蓮の葉の下で涼んでいるが、夕暮れはなんだかみんなそろそろ出てきて、楽しそう。夕方になったから帰ろうではなく、夕方になったからみんなで遊ぼって感じかな。

そして今日は、ケンとひさしぶりに会った。

ケンもおもしろいが、飼い主さんもどこかユーモラス。「きょうはご飯の支度をしなくてもいいから、のんびりしてるんだよ」という。「えっ、ご飯作ってるんですか、うらやましいなあ」と私。「そう、ウチで働いてないのは、おれとケンだけだから」と続いた。そういえば、スーパーで買い物をしているのを遠眼にみたことがある。ケンと飼い主さん、ちょっと肩身が狭い? 運命共同体?

別れてからもじっとこっちをみたままのケンに後ろ髪をひかれながら、歩いて行くと、和風庭園にいる猫が、めずらしく顔を出していた。

この猫はよく、餌をやっている人とお話をしている。話しかける人に、猫語のような鳴き声を発して相槌を打っている。

みんな、どこへ行った? とつぶやきたくなるほど、丘ダチの誰にも会わない日もときにある。きょうはなんだかさびしいなあと思うとき、ちらちらとみえる花は慰めになる。

そんな日にも、まる子はこうして待っていてくれる。

 

 

 

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