日傘のまる子

まる子は日傘の中でうたたね。

 

毎日、ものすごい暑さ。坂道でも、あまり人に会わない。汗だくになって丘まで上ると、まず、まる子が、そしてチビが、潜んでいた草むらから飛ぶようにして駆けてくる。

チビまる子に餌をやりながら石の上に座っていると、ツバメがすぐそばをヒュッと飛んで行く。巣立ちをしたツバメたちが旅立ちに備えて特訓をしているのだろう。地面すれすれに飛んだかと思えば、素早く翼をひるがえして急上昇する。

ようやくとらえたツバメの飛行。

右端に小さく映っている黒い翼がツバメだ。動きが速すぎてカメラがついていけない。そばでみていたチビがジャンプをして、ツバメに飛びつこうとするが、ツバメのほうが、数段うわて。チビをからかうようにして、また地面すれすれに飛び、体をひるがえして高みへとのぼる。

けれど、きのうあたりから、もう、ツバメたちの姿はみえない。ツバメが旅立ったあとには、ただ、セミの声。

 

帰り道、滝を過ぎて池へと歩いて行くと、池の中に立つ小さな木の上では、カワウのヒナが孵っっていた。この暑さのなか、連日、卵をかばうようにして日差しから守っていた親鳥。ようやく、孵ったヒナたちに餌を運んでいる。

巣の中に、小さいのが二羽

 

最近、とても気がかりなのは、いつもここらあたりにいたはずのクロシロの姿を見なくなったことだ。しっぽに深い傷を負っている体でどこへ行ったのか。

傷が化膿しているようなので、動物病院で抗生物質の薬をもらい、ボランティアの人に、餌と一緒にやってくれるように頼んだのが10日ほど前。まだ薬をやらないうちに、みかけなくなったのだそうだ。だれか、いい人に連れて行ってもらったのならいいけれど。気になる。

クロシロ、どこへ行ったの? 

ケガなのか、虐待なのか、しっぽの毛が一部はぎとられて捨てられていたクロシロ。なのに、とても元気で前向きで、そのけなげさが、いろんな人の励ましになっていた。クロシロ、たくさんつらい目にあったのだから、そのぶん、きっといいことがあるように。どうか、元気でいてくれますように。