オッドアイ

眼が、左だけ青い!

姫の左眼は透き通った美しいブルーである。気づいたのは、写真を撮り始めてからだ。「オッドアイ」といって、白猫にはわりあいみられる現象らしく、縁起がいい猫なのだそうだ。なので、どうか、これをみた人たちに福が訪れますように。

姫は、餌をねだるときはしつこくあとをついてくるのに、いざ食べるときには、あまり近くにはこない。だから、少し離れたところに餌の入った紙皿を置き、食べ終わるのを待つことにする。それで、左右で眼の色がちがうことに、しばらくは気づかなかった。

丘への行きかえり、坂道を通るとき、姫はたいてい、こんなふうにして草むらにいる。暑くなってきたこのごろは、滝の奥のベンチの上でぐったり。そして、なぜか、いつも尻尾が垂直に垂れている。

 

姫のティリトリーである人工の滝のあたり。水は流れている時といない時がある。

池もずいぶん昔に造られた人工のため池なんだそうな。たくさんの鯉がいて、淵に人が立つと、さっそく寄ってくる。餌を投げてやる人が多いからだ。なかに、人面魚みたいな金色の鯉がまじっているのだが、こいつはとても要領が悪い。いつものったりと泳ぎ、きまって遅れをとる。結果、餌にありつけず、ほかのに比べて痩せている。でも、餌を食べすぎてメタボになったほかの鯉たちにくらべて、姿がいいのだから、なにが幸いするかわからないものだ。

さらに、この亀の要領の悪さときたら、半端ない。誰かが餌を投げると、必死に足を動かして(それでもかなり遅い)水辺にきては水面から顔を出し、不器用に立ち泳ぎをしながら、ぱくっと口をあけるのだが、いつも獰猛な鯉に押しだされ、あげく餌を横取りされて、口には入らない。それで、すごすごとまた蓮の葉の下に戻ることになる。

亀って、陸の上でも水の中でもトロいんだなあ。これでよく生きていけるよなあ・・・。なんだか他人事とは思えない。なんせ、私も🐢ちゃんと呼ばれているし、すこぶる要領が悪いから。それで、つい応援したくなる。