雨の日には合羽を着て

蓮の花

今日は激しい雨。こんなときには猫たちはどこかに雨宿り。名前を呼んで出てくるときもあるし、こないときもある。空腹よりも雨に濡れるほうがいやなのだろう。冷たい雨に濡れると命取りになるからだ。

だから私は迷う。行っても無駄だろうかと。それでもやっぱりでかけてしまう。こんな日は誰も丘の上には行かないから、気まぐれに餌を置いて行く人もいない。さぞ腹を空かしているだろうと不安になるからだ。

今、池のまわりには蓮の花がちらほら咲きだして、雨の日にはとりわけ美しい。なにかの声がするのでみると、鵜のヒナが巣の中で鳴いている。

美しい蓮の花は、じきに池を覆うほどに広がっていくだろう。蓮の花を見ながら、池のほとりを歩き、丘の上に向かうとき、私は風景をひとりじめしているような気持になる。どれもこれも、みな、命に満ちていることを実感する。
古墳の丘の上で、まる子とトラ猫のチビは、出てきてくれるだろうか。二匹あわせてチビまる子だ。寒いときには二匹で体を寄せ合い、温めあう。