好奇心

庭をよくのぞきにくる子猫。いつもは二匹なのに、きょうは一匹。

まだ生まれてから2か月くらいだろうか。朝の涼しいうちにと思い、少し早起きして庭のくさむしりをしていると、ときどきこうして、こちらをのぞいている。近くにカメラがなくて、なかなか映すことができなかったが、ようやく、映すことができた。もう一匹はどうしたの? そう声をかけてシャッターを押すと、驚いたのか、またどこかへ行ってしまった。

人も猫も、子供のころは好奇心の塊だ。でも、好奇心は、いつだって、危険と隣り合わせだ。それでも、好奇心に勝てないから、ついそちらに行ってしまう。二匹してのぞいていた猫たちも、一度だけ、おっかなびっくりで塀のこちら側に入ってきたことがあったが、探検もそこそこに走り去って行った。

台風のあと、熱風が吹いて、気温は35度近くまであがった。でも、暑い暑いと文句ばかり吐いていてもなにも始まらないから、ちよっと車で一走り。夏のバラはどうなっているだろうかと、バラ園に行ってみると、やはりバラも暑さにげんなりしていた。

それでもけなげに咲いているバラもあった。

きのうは、天気予報をみては、台風の進路を気にしていたが、ここは意外におだやかだった。台風の西側に入ったからだろう。すごい被害があちこちで起きているのをみて、去年の台風を思いだした。丘へとのぼる坂道の途中で大木が根こそぎ倒れたり、折れたりしていたのだった。

あれからもう一年。今年も台風のシーズンだ。

逆さにとまっているこの蝶は、今日、丘の見晴らし台のあたりにいたもの。嵐のさなかには、昆虫たちはどうしているんだろうか。

近くには、こんな花が。なにか、食虫花みたいな形をしている。虫が、好奇心で近づくと、ぱくりと飲み込まれそうだ。

好奇心の赴くままに行動することの多かった子供のころ、山道で迷い、すっかり日が暮れても山から出られずに怖い思いをしたことがあった。暗い道に入ると人さらいがくると、祖母が言っていたのを思いだし、人さらいにみつかってはいけないと、泣きたくなるのをこらえ、懸命に家の明かりを探して歩いた。

空の色がこんなふうになったら、好奇心を抑えなくてはいけない。それ以来、心に誓ったものだが、都会に出ると、夜は異様に明るくて、違う種類の好奇心と闘わなくてはならなかった。好奇心というものは、とてもエネルギッシュにさせてくれるけれど、とてもくたびれるものでもある。

 

 

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