あざぁっす。

ケンにいつ会うともわからず、いつもリュックにおやつを入れて歩いていたら、きょう、ひさしぶりに出会った。許可をもらって、ケンにさしだすと、あっというまに食べてしまう。切れかけていたロープも、新しいものに変わっていた。

最近、若い人がよく使う、「あざぁっす」という言葉。なんのことかと思っていたら、「ありがとうございます」の略語らしい。なるほど。ケンもまだ2歳で若いので・・・。

話によると、ケンは飼い主さんの親戚からもらわれてきたのだそうだ。たくさん生まれたうちの一匹を引き取ったのだという。いまごろ、ほかの子たちはどうしてるんだろうね。

ケン、少し元気がない。暑いせいかなあ。別れてからも、あいかわらず笑いをとっていたけれど、なんだかいつもと違う感じがした。人間と同じで、梅雨疲れか? ケン、おまえにはいつも元気でいてほしいが、そうもいかないか。

ひさしぶりに雨が上がった今日は、公園の人出も多かった。開ききった蓮の花の中心にはこんなものが現れていた。池に落ちたこれを引き上げて持ち帰る人もいる。縁起ものらしい。蓮は蕾から開ききるまで3日。4日で散るという。

天に向かって開く花は、晴れやかだ。誰にも、きっとそんなときがあるのだろう。自分にとってのそれはいつだったのか、思いおこすと、たぶん、40代のころだろうか。過去と未来のちょうどまんなかごろにさしかかったころで、もうすっかりおばさんだなあ、と思ったものだが、今にして思えば、なんと若かったことか。今はなるべく、「今日が一番若い日」と考えるようにしている。

暑くなると始まるチビの木登り。湿度が高く、風もないから、木の上は気持がいいのかもしれない。木の上にいるとは知らず、歩いて行くと、上からひょいと飛び降りてくる。

術後の検診も順調で、すっかり足取りも軽くなったおじさんと、チビまる子。平和な夕暮れだ。

ツバメの子供たちが、3羽、しきりに鳴いていた。雛からだいぶ大きくなって、雨の晴れ間を縫っては飛ぶ訓練に励んでいる。どうか無事に大きくなってね。もう少ししたらどこか遠くへ飛んで行くんだから。

ツバメを見ていると、ギイーッとすごい鳴き声が響いたので後ろをふりかえると、カラスがセミを追っていた。セミのなんと心もとない飛び方だろう。セミは必死で飛ぶが、カラスはぐんぐん近づいて、もう少しで銜えようとするところで、セミは急転回。どうにか助かった。何年も地中で暮らし、ようやく外に出てきたんだもの。ちゃんと命をまっとうしたいよね。