出世鳥

丘の上からみえた雲海。刻々と変化する山水画をみているようだった。

寒い、風が冷たい、新型肺炎がはやってる。というわけで、この季節はとても注意しなくてはならない

近所の三毛子たちも、軒下暮らしでは寒いだろうな。そう思って、せめて三毛子だけでも里親になってくれる人をと探していたら、三毛猫を欲しいという人がいるという話を聞いた。それでさっそくにその人に会い、確かめてみると、どうも聞いていた話と違い、あまり乗り気ではない様子。がっかりだ。🎵噂を信じちゃいけないよ、ということか。

このごろ、あまりいい話がなく、なにか明るい話題がないものかと思っていたら、なんと、池のまわりにいるゴイサギは、別名を出世鳥と呼ばれているそうな。これまでにも何度かみかけたことはあったが、そんなにめでたい鳥だったとは知らなんだ。

ゴイサギは、サギ科に分類される野鳥。はるか昔、醍醐天皇に気に入られて、「五位」の位を授かったことから、ゴイサギと呼ばれるようになったという、めでたい鳥。

後頭部に白くて細長い「冠羽」と呼ばれる羽が出ている。幼鳥のときには羽に星のような模様があるから「ホシゴイ」と呼ばれ、成長すると、「ゴイサギ」となる。それで、出世鳥と呼ばれる。魚では、ブリやサワラなどがあるが、野鳥では、ゴイサギだけだそうだ。

ネットで調べたら、コロニー(集団繁殖地)をつくるとあって、実際に、蓮華寺池公園でも、コロニーを作っている。

模様がちがうこれは、どうもメスのようだ。

近くにはシラサギもいる。寒さに羽毛を膨らませている。

今日は冬の嵐。強風のなか、寒さをこらえながらサギたちを見ていると、見覚えのある猫が池と反対側の崖にいるではないか。いつものっそりと寝そべってばかりいるヒジキが、けっこうシャキシャキと動いているではないか。うん? ほんとにヒジキかな?

そう思って、ヒジキ、と呼んでみると、ちらっと振り向き、また水路を上っていく。左目があまりよくないのをみると、やっぱりヒジキだ。縄張りの点検かい? 小屋を覗いてみると、いつもくっついているアズキは一匹残って、寒さに耐えていた。

寒いときはいつもくっついている相棒がいないと、さびしげにみえる。ところでずっと勘違いをしていた私。ついこのあいだまで、アズキのことをオスだとばかり思っていた。それが、餌やりボランティアの人からメスだということを聞き、納得。ヒジキはオスだから、なんだかほっとしたような・・・。

池のかもめたち、あいかわずきれいに並んでいる。こんなに寒いのに、早咲きの桜はもう花が咲き始め、蕾が膨らんでいる。寒さを耐えたあとには、確実に春はくるんだな。

みんな、あとひとがんばりだね。と言いつつも、夕方にチビまる子のところに行ったら傘もさせないくらいに強い風。おまけにみぞれになってきて、バチバチと顔にあたる。強風に折れた枯れ枝が飛んできて、危険だった。

なのに、こんな日にも下から上ってくるカッパ姿の男性が。夏に海の事故で友人を亡くしたと言っていた人。元気になったんだね。よかった。

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