カピバラ温泉

生カピバラの温泉浴をみるためには、伊豆まで行かなくてはならないと思っていたら、うれしいことに、家から1時間ちょっとで行ける日本平動物園でもカピバラの温泉浴をみられるというではないか。早く行ってみたいとウズウズ。ようやく今日、行くことができた。

至福の顔

首まで浸かっているのは、ぶな。右側のさくらは、岩から出ている打たせ湯にまったり。そこにリーダー格のなめこがくると、さくらが譲る。どうやらここは特等席のようだ。

カピバラ界にも、ちゃんとした流儀があるようで。

三匹で浸かっていると、そこに自由気儘なちゃんこがやってきまして、

これにて4匹、揃い踏みとなりました。

作業をしている方に話を聞くと、カピバラたちは、こうして夕方までのんびりしいるそう。うらやましいと思いつつ、ほかのところも覗いてみると、しろくまのロッシーは水遊びが大好きらしく、ずっと水の中にいた。

そして、ときどき話ができるような近さにきてくれる。足の大きさ、半端ないのです。驚きです。

つぎはゴマフアザラシさん、私のために独演会? アザラシブースの水槽から潜ると廊下の円筒に出るように設計されていて、するすると上まで昇っていくと水面に出られるという仕組み。思わず歓声があがる。ほかのアザラシは、デレンと昼寝。上半身は水の中で下半身は岸辺。なんというリラックス感。

自然の神様は、ジャガーになんとも美しい模様を与えたものだ。花やハート、星、パンダの顔みたいな形までさまざま、足のほうにまであますところなく。すばらしい芸術品。その模様欲しさに乱獲されたというが、生きているからこそのぬめるような艶がある。

ピューマの眼は、まるで濃いアイラインを引いたみたいだ。ジャガーもピューマも猫科だそうだ。うーん、やっぱり猫に似てるね。というより、しくさが猫そのものなのだ。

きっと、大きな猫なんだね。

父をよそに、母と子は、仲良く毛繕いをしていた。なんだかちびまる子の親子に似ている。

そして定番のキリンと象さん。

キリンの顔がこんなに愛らしいなんて、今まで気づかなかった。睫毛とたてがみのかわいいこと。この動物園のいいところは、動物をすぐ近くで見られる工夫がされていることだ。

象の足あげ。こうして健康状態を調べるそうな。

青空の下、飼育員を載せてぐるり。

動物園に行ったのは、久しぶりだ。いっとき、浜松動物園にトラの赤ちゃんが生まれたときにはしばらく通っていたけれど、すっかり遠ざかっていた。

浜松動物園で生まれたアムールトラのテン。今は別の動物園にいる。

動物園には、いろんな国からやってきたいろんな動物がいて、彼らのルーツである大地を連想させる。その顔かたちや動作は愛らしかったりいじらしかったり、ユーモラスだったりして、パラダイスだ。そして、気持のいい脱力感に満たされる。

このシマフクロウみたいに、しばらくは脱力した顔でいよう。まあ、いつもそうだと笑われそうだけれど。

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