これまでは、アメリカの大統領が誰になろうと自分には関係ないと、長年そう思ってくらしてきたのだが、今回の選挙やその顛末からは眼が離せなかった。
つぎつぎと型破りなことをしてきたトランプさんには、熱狂的な支持者がいるようだが、アメリカファースト、と叫ぶ姿をみていると、なにか漠然とした不安を覚えたものだ。
リーダー的な国がそんなことを言い出したら、世界が崩れていくのではないかと不安だったが、バイデンさんにひきつがれてアメリカは理性を取り戻し、しだいにおちついてくるんだろうと思い、なんだかほっとした。
自由で明るく、寛容な社会というアメリカのイメージは崩れ、現実のアメリカという国の持つ深刻な問題が伝わってきそうな映像がよく流れていたが、それもまた少しずつ静まっていくかもしれない。
コロナで揺れている日本もまた、なんとかおちついてほしいものだ。トランプさんに影響されてか、やたらと自分ファーストを主張する人がふえた気がしてならないけれど。
これから人との繋がりがどんどん薄くなっていくんだろうなあと思いつつ、いつものように池のまわりを歩いていると、とても小さな鳥が眼にとまった。
カワセミだ。羽の色が青いので、幸せの青い鳥と呼ばれる。蓮花寺公園では初めて見た。寒いせいか、誰もこの鳥に気づかないまま足早に通り過ぎて行き、気づく人はいなかった。
【よくみると、虫をくわえている】
ほら、あそこに青い鳥がいるよ、と教えてあげたかったが、あまり注目されると、すぐにも飛び立ってしまいそうなので、ひっそりと眺めることにした。
青い鳥さん、飼い主を持たない、ここの猫たちにも幸せを運んでね。
【さすがです。猫のポーズがきまっている】
少しずつ日が長くなり、まる子もチビも、日があたっているときにはリラックスしている。風が強くて寒い日には大きな石のかげで丸くなっているが、あたたかいときには急に元気になる。
【まるこ、おじさんのそばでうたた寝】
世の中も人との繋がりも、コロナ禍で急激に変わっていくが、猫たちはきっと変わらないんだろうな。ひなたぼっこをし、伸びのポーズをし、爪を研いで。変わらないしぐさに癒やされる。